「今治ってタオルが有名だよね」という認識で訪れて、スイーツのバリエーションに驚かされた。そういう人、実は多いんじゃないかと思います。個人的には、今治は「スイーツの街」としてもっと知られていい場所だと感じていて、調べれば調べるほど「え、こんなお菓子があったの?」という発見の連続でした。
愛媛県今治市は、しまなみ海道の愛媛側の起点。瀬戸内海に面した温暖な気候でみかんが豊富に育ち、古くから行き来が盛んだった地域性もあって、和菓子・洋菓子・カフェスイーツにそれぞれ個性があります。全国的な知名度を持つ銘菓から、地元の農産物を活かした産直スイーツまで、旅行者が「食べずに帰ったらもったいない」と思えるものが揃っています。
この記事では、今治で外せないご当地スイーツを5つ、2026年7月時点の情報をもとにまとめました。現地で食べられるカフェ系、お土産に持って帰れる銘菓、季節のフレッシュスイーツと、目的別に選べるようにまとめています。料金や営業時間は変動する場合があるため、最新情報は各店の公式サイトやSNSでご確認ください。
flowchart TD A[今治のご当地スイーツ] --> B[銘菓・お土産系] A --> C[現地で食べる系] A --> D[産直・旬の素材系] B --> B1[母恵夢 ポエム<br>昭和25年誕生<br>バター×黄身餡焼き菓子] B --> B2[ハタダ栗タルト<br>柚子餡×刻み栗<br>四国銘菓] C --> C1[まるごとみかん大福<br>白餡×みかん丸ごと<br>老舗和菓子屋] C --> C2[かき氷<br>夏の定番<br>みかんシロップ系] D --> D1[さいさいきて屋<br>サイサイカフェ<br>旬のフルーツスイーツ] D --> D2[黒いちじくタルト<br>夏〜初秋限定<br>伊予富田産]
母恵夢(ポエム)|昭和25年誕生、愛媛が誇る焼き菓子の名門
今治のスイーツを語るなら、まず「母恵夢(ポエム)」の話をしないといけません。愛媛県内で最も歴史のある洋菓子のひとつで、誕生は昭和25年。戦後まもない時代、今治市内の和菓子屋「菓舗権太」が「バター饅頭」として売り出したのが起源です。当時としては大変珍しかったバターをたっぷり使ったビスケット生地で、甘い黄身餡を包んで焼き上げるスタイル。和菓子屋が作る洋風の焼き菓子、という発想自体が当時としては斬新でした。
名前の由来も面白くて、昭和20年代後半に東京の洋画家の友人がこのバター饅頭を食べて「これはポエム(詩)だ」と感嘆したのがきっかけ。そのポエムという音に「母・恵・夢」の漢字を当てたのが、今の「母恵夢」という名前の誕生です。お菓子の名前になんとも詩的な背景があって、知ってから食べると味わい方がちょっと変わる気がします。
現在は「ポエム(Poème)」と「母恵夢本舗(Poemehonpo)」の2社が存在し、それぞれが独自の製法でポエムを製造・販売しています。どちらも今治市内および県内各所で購入可能で、愛媛県の土産物店では定番中の定番として置かれています。しまなみ海道を渡る前に今治で買って帰る、という使い方がひとつの定番ルートです。
食べてみると、外側のサクッとしたビスケット生地と、ほんのり甘い黄身餡のバランスが絶妙。バターの香りがふわっと広がって、「これは確かにポエムだな」という気持ちになる(笑)。個人的には、地元の銘菓の中でも再現性の高さがなかなかのもので、口コミでも「また食べたい」という声が多いのが納得でした。
[st-point]母恵夢(ポエム)は愛媛の代表銘菓。バターのきいたビスケット生地×黄身餡の焼き菓子で、昭和25年から続く歴史ある一品。愛媛県内の土産物店や空港でも購入できるが、今治を旅行する際に産地で買うのが一番。[/st-point]今治を拠点にスイーツ巡りをするなら、宿泊ホテルを起点に動くのがおすすめです。楽天トラベルで今治・しまなみ海道エリアのホテルを比較してみてください。
ハタダ栗タルト|「できたてお菓子館」で出会う四国を代表する銘菓
今治を訪れたお土産として、母恵夢と並んで必ずといっていいほど名前が上がるのが「ハタダ栗タルト」です。製造・販売するのは今治市に本社を構える畑田本舗(ハタダ)。四国を代表する銘菓のひとつとして全国の百貨店でも扱われ、知名度は高いのですが、今治本店で食べる体験は格別です。
栗タルトの特徴は、香り豊かな柚子風味の餡と、ザクザクとした刻み栗の食感の組み合わせ。タルト生地はしっとりしていて、一口食べると柚子の爽やかな香りと栗の甘みが広がります。「タルト」と聞くと洋菓子を想像するかもしれませんが、このタルトは四国伝統の和菓子で、ロールケーキ状の形をしているのが特徴。愛媛・高知を中心とした四国でタルトといえばこの形が定番なのです。
今治市内にある「できたてお菓子館」は、ハタダの製造工場に隣接した旗艦店舗で、製造過程の見学・和菓子喫茶・特産品の販売が一か所でできます。観光の合間に「少しゆっくりしたい」というタイミングにちょうどよい場所で、できたての栗タルトをその場で食べられるのは産地ならではの体験。口コミを読んでいて「できたてはふわっとしていて全然違う」という声が複数あって、これは確かに試す価値があると思いました。
また、今治市内のホテルに泊まる方には朗報で、今治国際ホテルの館内にハタダの直営店があります。宿泊前後にホテルでまとめ買いできるのは、荷物の面でもとても助かります。今治国際ホテルはJR今治駅から徒歩圏内、大浴場完備と設備面でも充実しています。
まるごとみかん大福|白餡とジューシーなみかんが織りなす愛媛ならではの一粒
愛媛はみかんの大産地。そのみかんを丸ごと一個、白餡とお餅で包んでしまった「まるごとみかん大福」は、今治を代表する和スイーツとして多くのメディアで紹介されています。見た目のインパクトと食べたときの「みかんがそのまま入ってる!」という驚きが口コミで広まり、今治スイーツのランキングで常に上位に顔を出す存在です。
製造しているのは創業60年超の老舗和菓子屋で、長年地元に愛されてきた背景があります。白餡は甘さ控えめで作られており、みかんのジューシーな果汁感と絶妙のバランス。外側のお餅はやわらかく、一口頬張ると中からみかんの香りがふわっと広がります。「みかん大福」自体は愛媛各地にありますが、丸ごとタイプは今治の特産として根付いていて、それだけ生産地ならではの果実のクオリティが活かせると感じます。
注意が必要なのは日持ちの短さ。生菓子なので購入当日か翌日中に食べるのがベストで、お土産として遠方に持ち帰るのは少し難しい場合もあります。現地で食べる旅スイーツとして割り切って楽しむのがおすすめです。逆に言えば、今治に来ないと食べられないものなので、その場で食べる価値が高い。
みかん大福を買ったら、今治の街なかをぶらぶら歩きながら食べるのが個人的には最高の楽しみ方だと思っています。今治アーバンホテルに泊まれば駅からのアクセスもよく、スイーツ巡りの拠点として最適です。今治アーバンホテルは今治駅近くで立地がよく、荷物を置いて身軽に動き回れます。
さいさいきて屋・サイサイカフェ|今治の旬をその場で食べるなら
今治市のスイーツを語るうえで、地域農産物を活かした産直スイーツを外すわけにはいきません。JAおちいまばりグループが運営する「さいさいきて屋」は、今治産の野菜・果物を販売する農産物直販所として地元に定着していますが、敷地内の「サイサイカフェ」が旅行者にも評判です。
サイサイカフェの魅力は、旬の食材をふんだんに使ったスイーツの鮮度感。今治周辺で採れたみかん・黒いちじく・苺などを使ったケーキやパン、さらには生ジュースが並びます。農家直結の素材を使っているだけあって、旬のフルーツの甘さが格別。市販のフルーツ系スイーツとは一線を画する「産地で食べる」という体験ができます。
特に注目したいのが黒いちじくを使ったスイーツ。伊予富田地域は黒いちじくの産地として知られており、シーズン(夏〜初秋)には黒いちじくタルトや黒いちじくを使ったパフェが登場します。甘さの中に独特のコクがある黒いちじくは、タルト生地との相性が良く、口コミでも「これのために来た」という声がある人気アイテム。旬の時期に合わせて訪れるのが一番おすすめです。
「産地でしか食べられないスイーツ」を目当てに来て、直販所でみかんや地元野菜もついで買いして帰る。その動線が自然にできていて、旅行者フレンドリーな場所だと感じます。今治をスイーツと共に楽しむなら、JRクレメントイン今治は最上階からしまなみ海道を望める展望大浴場が自慢で、スイーツ巡りで歩き疲れた体をリセットするのにぴったりです。
今治スイーツを堪能する宿泊プラン|スイーツの街に泊まろう
今治のご当地スイーツをしっかり楽しむなら、1泊してゆっくり巡るのがおすすめです。日帰りだと移動と観光に追われてスイーツに時間を割けないことが多いですが、宿泊すれば朝のカフェ・昼の銘菓購入・夜の和菓子喫茶、とリズムよく楽しめます。ここでは、今治スイーツ巡りの拠点として使いやすい宿を紹介します。
今治国際ホテルはすでに紹介しましたが、館内にハタダの直営店があるという立地の強みがあり、チェックアウト後にまとめてお土産を買って帰れるのがとにかく便利。JR今治駅からも近く、しまなみ海道サイクリングの前泊・後泊として使う旅行者にも人気があります。
JRクレメントイン今治は2024年にオープンした比較的新しいホテルで、最上階の展望大浴場からしまなみ海道を見渡せるのが売り。今治アーバンホテルは駅チカで食べ歩きの拠点として動きやすく、今治ステーションホテルはJR今治駅から徒歩1分という圧倒的な近さで、バスや電車を使ったスイーツ巡りにも対応しやすいです。
いずれも楽天トラベルで予約できます。口コミ評価や空室状況は随時変わるので、旅行日程が決まったら早めにチェックしておくのがいいと思います。
[st-point]今治のスイーツ巡りを最大限楽しむには1泊がおすすめ。JR今治駅周辺のホテルを拠点に、母恵夢・ハタダ・まるごとみかん大福・さいさいきて屋を巡るルートが組みやすい。ハタダ直営店がある今治国際ホテルはお土産購入の利便性が特に高い。[/st-point]A. JR今治駅周辺の土産物店・ホテルのショップで母恵夢・ハタダ栗タルトは購入可能。今治国際ホテル内にハタダ直営店あり。まるごとみかん大福は地元和菓子屋で販売。さいさいきて屋の産直スイーツは現地カフェでの飲食が中心です。
Q. 今治スイーツのお土産で日持ちするものは?
A. 母恵夢(ポエム)・ハタダ栗タルトは比較的日持ちがよく、遠方へのお土産向き。まるごとみかん大福は生菓子なので日持ちが短く、現地で食べるのがベスト。
Q. 子連れでも楽しめるスイーツスポットはありますか?
A. さいさいきて屋・サイサイカフェは直販所と一体なので、子供も楽しみやすい空間。ハタダの「できたてお菓子館」でも製造見学ができて、家族連れに人気です。
今治ステーションホテルはJR今治駅から徒歩1分という立地で、旅行全体の時間効率を上げたい方に特に向いています。
まとめ|今治のスイーツは、知れば知るほど行きたくなる
今治は「タオルの街」だけじゃない。調べてみた正直な感想です。昭和25年から続く母恵夢の歴史、四国銘菓として全国に名を馳せるハタダ栗タルト、愛媛のみかんを丸ごと頬張る幸せ、産地直結の旬のカフェスイーツと、これだけのスイーツ文化が一つの街に集まっているのはなかなか珍しいと思います。
しまなみ海道サイクリングの前後に立ち寄る計画でも、純粋に今治スイーツ目当ての旅でも、どちらでも楽しめる奥行きがあります。個人的には1泊してゆっくり巡るのが絶対おすすめで、日程に余裕があれば季節の黒いちじくタルトの時期(夏〜初秋)に合わせるとさらに充実した旅になります。
この記事で紹介した5つのスイーツをあらためて整理すると、お土産にするなら母恵夢(ポエム)とハタダ栗タルトが日持ちの点でも安心で選びやすい、現地でしか食べられない体験を求めるならまるごとみかん大福とさいさいきて屋のカフェスイーツが最適、という使い分けができます。全部一度に回ろうとすると忙しくなるので、「今回はお土産重視、次回は現地食べ歩き重視」という感じで複数回今治に来る口実にするのもいいかもしれません。
今治には、スイーツ以外にも焼豚玉子飯・今治焼き鳥・せんざんぎといったご当地グルメもあって、食の面だけでも旅行の満足度がとても高い街です。スイーツ巡りをメインにしながら、食事でご当地グルメも楽しむ旅行プランはかなりコスパがいいと感じます。
楽天トラベルで今治・しまなみ海道エリアの宿泊先を探して、今治スイーツ旅の計画を立ててみてください。2026年7月時点の情報をもとに作成しており、料金・営業時間・メニューは変動する場合があります。最新情報は各店の公式サイト・SNSで必ずご確認ください。










