「今治ってタオルが有名だけど、食べものはどうなの?」。そう思ってる人、実は損してると思います。今治は、ひとつの街でこれだけのご当地グルメが揃うのか、というくらい食の個性が詰まっている場所なんです。

しまなみ海道の起点として知られる愛媛県今治市。瀬戸内海に面しているため新鮮な海の幸が豊富で、しかも鶏料理の文化がものすごく根付いている。海鮮と鶏料理が両方揃うってなかなかないんですよね。気になって調べてみたら、「今治市は人口あたりの焼き鳥屋の数が日本一」という話が出てきて、それだけで行きたくなりました。

この記事では、今治で食べておくべきご当地グルメを5つ、地元で愛される代表的なお店の情報とともにまとめました。しまなみ海道サイクリングの前後に今治でご当地グルメを楽しむ計画を立てる方、愛媛・今治への旅行で何を食べるか迷っている方に役立てていただければ嬉しいです。2026年7月時点の情報ですが、営業時間・メニュー・料金は変動することがあるため、最新情報は各店の公式サイトや口コミサイトでご確認ください。

今治市(愛媛県)はしまなみ海道の愛媛側の起点。焼豚玉子飯・今治焼き鳥・鯛めしなど独自のご当地グルメが多い食の街。JR今治駅から市内の主要グルメスポットへは徒歩・タクシーでアクセス可能。

今治の代名詞「焼豚玉子飯」|誕生50年超の本物のソウルフード

今治のご当地グルメを語るなら、最初に「焼豚玉子飯」を外すわけにはいきません。ご飯の上にスライスした焼豚をのせ、その上に半熟の目玉焼きをトッピングし、焼豚の煮汁をベースにした甘辛い特製タレをかけた一皿。シンプルに見えて、食べてみると「これ、ちゃんと中毒性があるやつだ」と気づく料理です。

誕生は今治市内にあった中華料理店「五番閣」のまかない料理が起源で、50年以上の歴史を持つ今治の本物のソウルフード。今では今治市内に焼豚玉子飯を提供するお店が20軒以上あり、それぞれが独自のタレやこだわりを持つのが特徴です。

白楽天 今治本店|発祥の味を受け継ぐ老舗

五番閣で修行した先代が1970年に開業した「白楽天 今治本店」は、今治焼豚玉子飯を語るうえで欠かせない一軒。半熟卵の上にかけられたコショウがタレの甘さと絶妙にマッチするのが白楽天ならではの個性で、長年のファンに「白楽天のタレが一番」と言わしめる味です。2026年には創業55周年記念として「焼豚玉子飯 辛玉」という新メニューも登場しており、辛さが加わった新バリエーションも試せます。今治に来たらまず白楽天、という流れで間違いありません。

重松飯店|平日でも行列ができる人気店

白楽天と並んで今治の焼豚玉子飯の有名店として名前が挙がるのが「重松飯店」。平日の昼でも行列ができるというほど地元客からの支持が高く、「地元の人に連れていってもらったら重松だった」という口コミが多数見つかります。焼豚玉子飯の他にも中華料理メニューが揃っており、しっかりした食事として楽しめます。観光客だけでなく地元の常連が多い店は、それだけ本物の味だという証明だと個人的には思っています。

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今治焼き鳥|鉄板で焼く「今治スタイル」は他の焼き鳥とまったく違う

「焼き鳥」と聞いて串焼きを想像すると、今治では少し違います。今治の焼き鳥は鉄板で鶏肉を焼くのが地元スタイルで、鶏肉を鉄板に押し付けながら焼くことで鶏の脂が出て揚げ焼きのような状態になり、外はパリッと香ばしく、中はジューシーに仕上がります。

これが「今治焼き鳥」の正体。見た目はフラットな鉄板焼きなのに、串焼きにはない食感と旨みが出るのは、鉄板で直接押しながら焼くことで鶏自身の脂が広がるからです。今治市内には人口あたりの焼き鳥専門店数が日本一ともいわれるほど焼き鳥屋が多く、夕方になると地元の人たちがビールと焼き鳥で盛り上がっている活気ある雰囲気を楽しめます。

今治焼き鳥を楽しむポイント

今治の焼き鳥は昼より夜の方がお店が活気づいており、居酒屋スタイルで楽しむのが地元流。焼き鳥と一緒に地元の生ビールや愛媛の日本酒を合わせると、今治の夜がぐっと深くなります。スキン(皮)の鉄板焼きはパリパリ感がクセになるとの声が多く、「今治焼き鳥の中で一番好きなのは皮」という地元ファンも多い部位。複数のお店をはしごしながら、それぞれの焼き方やタレの違いを食べ比べるのが今治焼き鳥の通な楽しみ方です。

食べ歩きの注意点

今治の焼き鳥屋は地元密着型のお店が多く、観光客向けの案内が少ないことも。「なんかいい感じの焼き鳥屋に入ったら超地元感があって、それが最高だった」という旅行者の声もあり、気軽に飛び込みで入れる雰囲気の店が多いのも今治焼き鳥文化の特徴です。価格も手頃で、1人2000円から3000円あれば十分に楽しめることが多いので、食べ歩きのコストが気になる方にも向いているグルメです。

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今治の鯛めし|瀬戸内の新鮮な鯛を丸ごと炊き込む絶品

瀬戸内海に面した今治では、海の幸の代表として鯛が食文化に深く根付いています。今治エリア(東予)の鯛めしは、鯛を一尾まるごと土鍋や釜に入れて炊き込む「炊き込み鯛めし」スタイル。来島海峡で獲れた新鮮な鯛の旨みがご飯にしっかり染み込み、炊き上がったときの香りから「これは本物だ」とわかる一品です。

松山を中心とした南予エリアでは「鯛の刺身を卵と出汁で食べる宇和島鯛めし」が有名ですが、今治・東予エリアの「炊き込み鯛めし」はその食べ方がまったく異なります。同じ愛媛県内でも地域ごとに鯛めしの文化が異なるのは、食の面白さのひとつです。

伊豫水軍|海が見える窓席で鯛めしを味わう

瀬戸内海に面したロケーションを活かした「伊豫水軍」は、今治らしい海の景色を眺めながら鯛めしや海鮮料理を楽しめるお店。窓から瀬戸内海が一望できる席は、食事の満足度をさらに高めてくれます。来島海峡の鯛をはじめとした地元産の魚介を使った料理が揃っており、今治に来てちゃんとした海鮮を食べたいときに候補になる店です。

せんざんぎ|今治で300年愛されてきた鶏の唐揚げ

今治のご当地グルメとして「焼豚玉子飯」「焼き鳥」と並んで知っておきたいのが「せんざんぎ」。300年前に今治で生まれたとされる鶏の唐揚げで、愛媛県の郷土料理として今も地域に根付いています。

しっかりとした下味と揚げ方のこだわりが特徴で、醤油ベースの下味に生姜やにんにくをきかせ、骨付きの鶏肉をカリッと揚げたせんざんぎは、衣が薄くて鶏肉の旨みが直接感じられる仕上がり。今治の焼き鳥文化と合わせて、「鶏料理の今治」として地元の食文化を代表する一品です。今治市内の居酒屋や定食屋でよく見かけるメニューで、焼き鳥と一緒に頼む地元客も多いです。

コンビニやスーパーでも「せんざんぎ」という表記で売られているほど愛媛・今治では浸透しており、地元の人がどれほど日常的にこの料理を食べているかがわかります。

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伯方の塩ラーメン|しまなみ海道が生んだ塩ラーメン

今治のご当地グルメとして観光客にも人気が高いのが「伯方の塩ラーメン」。しまなみ海道の途中にある伯方島は「伯方の塩」で有名な島で、その塩を使った塩ラーメンが今治・しまなみ海道エリアの名物として定着しています。

スープは伯方の塩の旨みを活かした透き通ったクリアなタイプで、あっさりしているのに奥深い塩味が特徴。しまなみ海道をサイクリングした後に食べると「これが一番おいしい」という人が多く、清涼感のある塩スープが疲れた体に染み渡ります。市内の複数のラーメン店で提供されており、観光の合間に気軽に立ち寄れるグルメとして今治旅行の定番になっています。

今治の食を一通り体験したいなら、焼豚玉子飯・焼き鳥・鯛めしのメインラインナップに加えて、締めに塩ラーメンを組み合わせるのが通な食べ方です。しまなみ海道を渡りながら伯方島に立ち寄り、現地の塩ラーメンを食べる体験は、旅のハイライトになる可能性があります。

今治グルメを楽しむ1泊2日モデルコース

今治でご当地グルメをできる限り楽しむなら、1泊2日がおすすめ。2日間あれば、焼豚玉子飯・鯛めし・今治焼き鳥・せんざんぎの4大グルメを無理なく食べ尽くせます。

1日目の過ごし方

今治駅に到着したら、昼食は「白楽天 今治本店」か「重松飯店」で焼豚玉子飯を一択。行列ができることも多いので早めに行動するのが正解です。午後はしまなみ海道の来島海峡大橋や今治城を観光し、夕方から地元の焼き鳥屋へ。今治の焼き鳥は夕方から活気が出るので、17時以降に入るのが理想的。1軒目で今治スタイルの鉄板焼き鳥を堪能し、2軒目でせんざんぎと地元の日本酒を合わせるはしごプランがおすすめです。

2日目の過ごし方

朝は今治の港や来島海峡の景色を眺めながら散策し、昼は伊豫水軍で鯛めしの昼御膳。食後は伯方島まで足を延ばして伯方の塩ラーメンを楽しんでから帰路につくルートが、今治ご当地グルメをフル体験できるコースです。

メモ

今治グルメを効率よく食べるコツは「昼に焼豚玉子飯、夜に焼き鳥」という時間帯の分け方。焼豚玉子飯の名店は昼営業のみのところも多く、焼き鳥屋は夕方から活気が出るため、この順番で回るのが食べ尽くしの基本です。

今治グルメ旅を支える宿|駅近ホテルでアクセス抜群

今治のご当地グルメを食べ歩くには、JR今治駅周辺か市内中心部に泊まるのがいちばん動きやすいです。焼豚玉子飯の名店・今治焼き鳥の居酒屋・鯛めしのお店はいずれも市内に集中しており、駅近のホテルを拠点にすれば徒歩や自転車で主要なグルメスポットを回れます。

今治国際ホテル|グルメの起点に選びたい市内のホテル

JR今治駅から近い場所にある「今治国際ホテル」は、30年以上の歴史を持つ今治の老舗ホテル。観光と食べ歩きの拠点として使いやすく、周年記念プランなど記念宿泊向けのプランも展開されています。今治の焼き鳥居酒屋が集まるエリアへも徒歩でアクセスしやすく、夜に地元の焼き鳥を食べ歩いた後も安心して歩いて帰れる立地です。翌朝はホテルで朝食を取り、チェックアウト後に焼豚玉子飯のお店に直行する、というグルメ旅の動線が組みやすい宿です。楽天トラベルでのプランも多種用意されているので、旅のスタイルに合わせて選べます。

今治アーバンホテル|しまなみサイクリストにも人気の宿

「今治アーバンホテル」は今治駅から徒歩1分という抜群のアクセスで、しまなみ海道サイクリングをする旅行者からも高い支持を集めています。ロードバイクを部屋に持ち込めるサービスが用意されており、サイクリング派にも安心。新館の客室は14平米以上の広さで清潔感があり、朝食は和食・洋食どちらも選べます。今治駅に着いてすぐ宿にチェックインし、すぐに焼豚玉子飯の店に向かえる、という時間の無駄がない旅行ができます。グルメ旅とサイクリングを組み合わせたい方には特におすすめしたい宿です。

今治グルメとお土産|今治タオルと一緒に持ち帰りたい食の土産

今治といえばタオルと同様、食のお土産も充実しています。焼豚玉子飯の特製タレをお土産用にパック販売している店があり、自宅でも今治の味を再現できると人気。伯方の塩は料理用として使い勝手がよく、愛媛みかんを使ったジュースやゼリーも定番のお土産です。

JR今治駅の構内や市内の土産店では、焼豚玉子飯のタレ・せんざんぎのソース・地元産柑橘のジュースなどがまとめて揃い、一箇所で今治のグルメ土産を完結できます。タオル美術館や今治タオル直営店に立ち寄った際に合わせて食の土産も購入するルートが、今治旅行の無駄のない過ごし方です。地元のグルメを体で味わい、お土産で再体験するというのが、食文化の豊かな今治旅行の醍醐味だと感じています。

まとめ|今治はグルメだけで旅行する価値がある

今治のご当地グルメを調べてみて、正直「タオルだけじゃなかった」という気持ちになりました。焼豚玉子飯・今治焼き鳥・炊き込み鯛めし・せんざんぎ・伯方の塩ラーメンと、独自のグルメが5つも揃っている街はなかなかありません。しかも、どれも50年から300年単位の歴史を持つ本物の食文化なのが今治らしいところ。

焼豚玉子飯は昼に食べ、夜は今治焼き鳥のはしごへ。翌日に鯛めしと伯方の塩ラーメンで締める1泊2日ルートは、今治グルメを全部制覇する最短コースです。宿は楽天トラベルで今治駅周辺のホテルを早めに確保して、食べ歩きの計画を先に立てていくのがおすすめ。今治グルメが、みなさんの旅の記憶にしっかり残る一皿になりますように。

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